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”W side & B side展

ー白黒つかない裏と表のありかたと作家と作品についてー” 

「作品から彼らを取り囲む社会を見る

 

 

私たちは生活の中で、様々な種類の” 社会” を経験します。それは国家や民族と言った大きな単位の社会もあれば、学校や会社のような中規模のもの、家族や恋人といったごく小規模なものまで。” 社会” を渡り歩きながら 生活をしています。そして、その人の所属している社会の種類によって、その人の立ち位置や肩書き、振る舞いが変わります。例えば、いつも威張っている会社の社長が家に帰ると奥さんに頭が上がらないように。言ってみれば、表と裏の顔を無意識に使い分けながら、日々の生活を作り上げています。

 では、美術の世界で活動する作家へ目を向けてみましょう。彼らは作品を通じて自己表現をするものの、そのように作家が作品を通じて関わる社会は想像以上に複雑に入り組んでいます。本企画では「作品を制作するという行為は、いったい何から影響を受けているのか。」そして、作家は作品を通して どのような場にコミットして行こうとしているのか」というテーマのもと、作家の作品からその作品の活動する社会を見てみます。

 

 本企画は多摩美術大学の学生運営スペースである” 鑓水青年美術館ー YARIBI” と東京造形大学の学生運営スペースの” mime” の同時開催となっています。展覧会名を” W(白) side & B(黒)side 展” とし、二つの会場でそれぞれ作家の別の仕事を展示しています。 例えば同じ作家でも、鑓水青年美術館 YARIBI ではワークショップの依頼で行うタイプの仕事を、mime では同じ作家が現代美術展で行うタイプの仕事を展示している、といったようにです。また、別の作家は、鑓水青年美術館 YARIBI では鑑賞を主とした仕事を、 mime では参加を主とした仕事を発表しています。また、「自分はそのような複数の社会をまたいで活動をしていない!」と言う作家もいます。

 

作家はなぜこれら二つの作品を、別 のものと考えたのでしょうか。この作品たちが置かれている社会はいったいどのような種類の物なのでしょうか。また、別会場に置かれている彼らの二つの作品 をつなぐものとは、一体何なのでしょうか。/森健太郎(展覧会会場インストラクションより、一部修正済)」

 

 本企画は東京造形大学にある学生運営スペースの"mime"と、多摩美にある"鑓水青年美術館YARIBI"との共同企画として行われました。9月頃よりmimeを運営している学生と森が発起人となり、学生主導のもと準備を行い、10/27~11/3までの期間に開催されました。本サイトは展覧会のアーカイブスです。

 

期間2014/10/27~11/3 11:00~18:00

 

企画立案:森健太郎

 

mime:上田侑生

 

鑓水青年美術館YARIBI:近藤拓丸

 

参加作家:中山晃子 山口貴子 成田鐘哲 

 

※本サイト内の画像、映像、テキスト、その他コンテンツの権利は全て,作家ならびに撮影者にあります。

 

 

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